■はじめに
Qlikロードスクリプトでデータテーブルに対して複雑な計算を実行し、データの粒度を失うことなく、異なるパーティションに対して集計を実行できるようになりました。集計テーブルを作ることなく、集計値を求めることができます。
ウィンドウ関数は、複数の行の値を使用して計算を実行し、各行の値を個別に生成します。ウィンドウ関数は、テーブル全体が読み取られた場合にのみ計算できます。
■構文
Window関数の構文は次の通りです。
Window(入力数式, [パーティション1, パーティション2, ...], [ソートタイプ, [ソート式]],[フィルター式], [開始数式, 終了数式])
■制限
Window関数関数の使用には下記の制限があります。
- Windowはリソースを大量に消費する機能であり、特にメモリの消費量が大きくなります。
- WindowはQlik Sense Mobileには対応していません。
- チャート数式はWindowをサポートしていません。
- Window関数を他のWindow関数内にネストすることはできません。
- Windowは集計関数内では使用できません。
- Windowはテーブル全体をスキャンできる必要があります。
- スライディングウィンドウ機能を使用する場合、WRank()、RecNo()、RowNo() は Window と一緒に使用できません。
■その他
Window関数の内部でのみ使用可能な Wrank もあります。
WRank() は、ロードスクリプトでテーブルの行を評価し、それぞれの行に対して、ロード スクリプトで評価された項目の値の相対位置を示します。この関数はテーブルの評価時に、結果を現在の列セグメントに含まれるその他の行の結果と比較して、セグメント内の現在の行のランキングを返します。
Qlik Tips で、デモを交えて詳しくご紹介しています。